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COLUMN 新規事業アイデアを生み出す!発想力の鍛え方

新規事業立ち上げ支援 2022.11.11

新規事業アイデアが出てこない?

会社から「新規事業アイデアを出してくれ」と言われた時、あなたはドキッとしますか?
中には「どんとこい!」と言う方もいるかもしれません。

しかし、多くのビジネスパーソンが頭を抱えてしまうのではないでしょうか。
何から手をつけたらよいか分からず、途方に暮れるかもしれません。

今回は以下のような悩みを持つビジネスパーソンの役に立てるような内容になっています。

・アイデアが思いつくような習慣を身につけたい
・新たな事業に応用が利くアイデアを創出したい
・アイデアを事業に活かす方を知りたい


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日本初、顧客のPMF(プロダクトマーケットフィット)を行う会社。
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そもそもアイデアとは?

アイデアを日本語に直すと「発想」となります。
では発想とは何でしょうか?

発想とは、頭の中や身の回りに無限に広がる情報の海から、価値のあるひらめきを生み出すことを意味します。

そしてひらめきとは、その情報の海に漂う「何か」と「何か」が結びついた瞬間に起こるスパークを意味しています。

つまり、アイデアとは無から生み出されるものではなく、既にあるもの同士の組み合わせによって創出されるのです。

発想力がある人とない人の違い

新規事業アイデアが思い浮かぶ瞬間

アイデアの発想力は個人の興味関心の幅や深さに大きく左右されます。

ここで発想力がある人、そうでない人の差がどこにあるのか見てみます。

発想力がある人の特徴

  • 興味関心の幅が広く、意識的に情報を取ろうとする習慣がある
  • 思考が柔軟で、関心のある情報から類推することができる
  • 「AといえばB、BといえばC」と連想する力がある

発想力がない人の特徴

  • 仕事や日常に興味関心が薄く、新しい情報を取りに行こうとしない
  • こうでなければならないという固定観念が強い
  • 変化が苦手であり「AならばA、BならばB」と決めていたい

発想力のあるビジネスパーソンになるために

新たな発想を生み出せる人材は特殊な人なのでしょうか?
決してそんなことはなく、誰でもなることができます。

向き不向きはあるかもしれませんが、脳は筋肉と同じように、使うほどに鍛えることができます。
常日頃から興味関心を広げる意識づけをしたり、連想ゲームをしてみたりすることが、発想力の土台となっていきます。

人間の脳というのは不思議なもので、興味があるものや意識しているものには貪欲に反応します。
一方で、関心がないものには全く反応しません。

一朝一夕で発想力のあるビジネスパーソンになることは難しいかもしれませんが、諦めずに継続して努力し続けることが重要です。

それができれば、必ず新規事業のアイデアを柔軟に発想できるような能力が育まれていくでしょう。

新規事業になり得るアイデアとは?

アイデアにも様々ありますが、ここで大事になるのは、それが新規事業となり得るのかどうかという点です。

どのようなアイデアが新規事業として機能する可能性を秘めているのでしょうか。

その条件が以下の4点となります。

事業性

  • そのアイデアは収益を生むことができるのか
  • 短期、中期、長期、どのような時間軸で収益を生むことができるのか
  • 競合とどのように差別化をしながら展開するのか

現実性

  • そのアイデアは現実のニーズと相違ないのか
  • 想定した仮説の確度はどの程度高いのか

実行可能性

  • 自社として取り組むことができるアイデアか
  • ヒト・モノ・カネなどのリソースは足りるのか

情熱性

  • そのアイデアを新規事業として取り組みたいのか
  • 困難を乗り越えてでも実現したいと思えるのか

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新規事業のアイデアを生み出す考え方

新規事業アイデアの発想が生まれた

新規の事業を考える際、覚えておくと便利な方法があるので、少しご紹介したいと思います。

なかなかアイデアの取っ掛かりがないなという時、役に立つはずです。

自社の強みを活かす=競争優位性

既存事業との掛け合わせで新規事業を生み出すことも一つの手法です。

その場合、自社が既に持っている強みを活かすことで競合が模倣しにくいビジネスアイデアを生み出すことができるでしょう。

それが技術力なのか、販売チャネルなのか、企業によって様々ですが、自社の優位性を活かした戦い方は新規事業アイデアを考える上でとても有用です。

例えば、昨今のコロナ禍において、自社の既存事業の強みを活かした新規事業でビジネスチャンスを掴み、大きく収益を伸ばした企業も多くありました。

あるべき未来からの逆算=バックキャストアプローチ

1年、2年、そして5年、10年と順算で考えるのではなく、理想とする未来の状態から逆算してやるべきタスクやプロセスを検討する手法です。

例えば20年先に自社はどのような状態になっているべきなのか。
そのために必要なこと、懸念すべきことはなんなのか。

短期的なアイデアだけでなく、中長期的な視点でのアイデア出しに向いています。

例えば、「このプロジェクトは5年後、どうなっていたら成功と言えるか?」や「この新規事業が10年後、どうあるべきか?」のように考えていきましょう。

成功事例を移植する=タイムマシン、コピーキャットアプローチ

他国で既に成功したビジネスの事例を国内競合他社よりも先にコピーして展開する手法です。

最近はSNS等で海外の事例や流行を即座にキャッチできる世の中になったことも、この手法を後押しする一因になっています。

既に成功事例として存在するビジネスを模倣するため、成功確度は高いかもしれませんが、他社からも容易に真似されるリスクは伴います。

安易なコピーに終わらず、自社の強みとも連携させて事業を成長させることで競合に対する優位性を担保していきましょう。

世界の課題から考える=SDGs

世界が課題として捉えている事象からビジネスアイデアを考える手法もあります。

SDGsは国連が定めた2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17のゴールで構成された世界共通の課題です。

これらの17のゴールは、更に169のターゲット、232の指標で定められています。
そして、市場規模としてもそれぞれ課題毎に約70〜800兆円と試算されています。

SDGsで掲げられた課題の解決や改善に向け、自社の事業アイデアと結びつけて考えてみましょう。

外務省のJAPAN SDGs Action Platformからもその詳細を見ることができます。

身近に感じる「不」から考える=顧客起点

ビジネスにおいても生活においても、「もっとこうだったらいいな」というヒントが数多く隠れています。

そうした些細な不便、不満、不安などの様々な「不」にフォーカスすることも新規事業アイデアを生み出すことに繋がります。

自身でも日々「不」に対する情報感度を高めつつ、メンバーとブレインストーミングなどしながら「不」のヒントに気が付くきっかけを作っていきましょう。

この「不」を解消できるならお金を払ってもいい=ビジネスチャンスです。


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新規事業アイデアを生み出すためのコツ

新規事業アイデアを組み立てるノウハウ

新たな発想を得るための考え方は先に記載しましたが、ちょっとしたコツを押さえることで更に効率良く考えることができるでしょう。

軸となるテーマを決める

漠然と新規事業を考えようとしても到底思いつくものではありません。

アイデアを生み出し、適切な方向へ広げるためには軸となるテーマを定めることが大切です。

その軸から関連させて考えることで、効果的なアイデア出しに繋がります。

例えばブレインストーミングをするにしても、単に「新しい企画についてブレストしよう」ではなく、「春に向けた新しい企画についてブレストしよう」など、思考の軸を設定することでアイデアの種を見つけやすくなります。

必要なのは質より量

これはアイデア出しに限らず全ての分野に言えることです。
その分野に慣れていない人間がいきなり最高品質のものを作ることはできません。

ではどうすればいいのか?
答えは単純で、数をこなす、量を増やすことで、アイデア出しや新規事業への経験値を積みます。

1回やってみることで、まずは感覚が掴めます。
2回やってみると、1回目からの改善点に気が付きます。
そして、3回目には改善点を意識して取り組めます。
これが4回、10回、100回と重なると、段々精度が上がっていきます。

これが行動における量が質に変わるという意味です。
アイデア出しも同じく、1個アイデアを出したらそれが最高ということはまずありません。

5個、10個、100個と知恵を振り絞る中で質の高い発想に繋がります。
アイデアを出し尽くした先に、思わぬ組み合わせや気付いていなかった発想が待っているのです。


余談ですが、「コンサルタントやアイデアマンは、1発でイノベーションを起こすようなアイデアを出すじゃないか」と言われることがあります。

しかしそれは、それは過去何百、何千、何万回と発想を磨く努力をしてきたからです。

高速で最高のアイデアを出すための努力を積み重ねたからこそ、慣れていない人が1時間かかることを、1秒でできるようにもなるのです。

出てきたアイデアを洗練させるためのフレームワーク

思考を振り絞ることで生み出された新規事業へのアイデアは、まだ荒削りかもしれませんが、ダイヤの原石かもしれません。

その原石を磨き上げるためのフレームワークもいくつかご紹介しましょう。

5W1Hを変えてみる

説明の基本とも言える5W1H(WHY、WHO、WHAT、WHEN、WHERE、HOW)はアイデアをブラッシュアップする手法としても使えます。

既存の事業の事例をベースに、その5W1Hを変えることで新たな切り口を探します。

WHY=なぜ

既存のプロダクトがなぜ使われているのか分析し、別の理由で使いたいと思わせることができないか検討します。

新たなベネフィットを考えることができれば、それが新規の事業アイデアに繋がります。

WHEN=いつ

既存のプロダクトがいつ使われているのかを前提とし、別のタイミングで使うことで得られるベネフィットを考えます。

WHERE=どこで

既存のプロダクトがどこで使われているのかを踏まえ、使用する場所を変えることで得られるベネフィットを考えます。

WHAT=何を

現在提供しているプロダクトの価値を変えられないか検討します。

何かを要素を付加するのか、削減するのか、それともガラッと変えるのか。
競合他者との兼ね合いや自社の優位性を考えながら新たなプロダクトを考えてみましょう。

HOW=どのように

既存のプロダクトがどのように使われているのかを考え、その使用方法や利用手順を変えることで生まれるベネフィットがないか検討します。

WHO=誰が

上記を踏まえ、新たなターゲットとなり得る顧客のペルソナを分析していきます。

性別、年代、職業、嗜好、価値観などの属性を絞り込んでみましょう。
提供できるベネフィットが変われば、価値を感じるユーザーも変わります。

オズボーンのチェックリスト

アイデアの改良や応用をすることに適した、解決型の手法です。
事前に設定されたチェック項目に回答することでアイデアを深掘りしていきます。

※SCAMPER(スキャンパー)法とも呼ばれています。

<チェックリスト9ヵ条>

転用(Other uses):他の使い道はある?
応用(Adapt):似たものがあるか?真似できる?
変更(Modify):新しい修正は可能?
拡大(Magnify):何か要素を付加できる?
縮小(Minify):何か要素を削減できる?
代用(Substitute):他のアプローチはある?
再調整(Rearrange):既存の要素にアレンジを加えられる?
逆転(Reverse):用途を逆転できる?
合体(Combine):他の要素と組み合わせたらどうなる?

マンダラート

アイデアが生まれた後、それをどのように実現するか目標達成までのプロセスを視覚化することに優れた手法です。

タスクを可視化しやすく、アイデアから事業化目標達成までの方法で悩んだ時に効果を発揮します。

<使い方>1マンダラート=9マス(3×3)

1.      1マンダラートの中央1マスに達成したい目標を記入
2.      周辺8マスに目標達成に必要な条件を記入
3.      その必要な条件を中心1マスに転記したマンダラートを最初のマンダラートの周辺8ヶ所に展開
4.      それぞれの必要条件を達成するために必要な条件をその周辺8マスに記入
5.      合計9マンダラート(81マス)が埋まった状態にする
6.      マス内の似た要素をグルーピングしていく(重複=重要)
7.      重要なものから優先順位をつけて対応していく

アイデアからビジネスモデルを構築してみよう

事業アイデアを積み重ね、新規事業のビジネスモデルを構築する

ブラッシュアップされたアイデアが新規事業なりそうな場合、次のステップに入りましょう。
磨かれたアイデアをもとにビジネスモデルを構築してみる段階です。

顧客のペルソナを分析し、市場調査を進め、その実現性を判断します。
そして新規事業アイデアに対して正式に会社からGOが出れば、後は粛々と行動に移すのみです。

まずはビジネスモデルを構築するための方法論について、フレームワークも活用しながら見ていきたいと思います。

4P分析

自社のサービスや製品をどのように市場に浸透させていくか考えるマーケティング手法です。
顧客への価値を最大化させるにはどうしたらよいか、下記の4点を検討します。

Product(サービス・製品):何を売るか
Price(価格):いくらで売るか?
Place(場所):どう提供するか?
Promotion(販促):どう訴求するか?

3C分析

参入したいマーケティング環境を整理、把握することに長けた手法です。
下記の3つのCをもとに分析を進めていきます。

3C分析で得た外部環境、内部環境への理解はSWOT分析への応用が効果的です。

Customer(市場、顧客):市場規模、成長性、ニーズなど
Competitor(競合):競合企業、寡占度、参入障壁、他社戦略など
Company(自社):MVV、自社リソース、強み、弱みなど

MVVの設定

MVVとはMission、Vision、Valueの頭文字をとった略称です。

Mission(ミッション):企業が社会に対して「なすべきこと」
Vision(ビジョン):企業が目指す「あるべき姿」
Value(バリュー):企業の構成員が「やるべきこと」

チーム内の目標や意識を明確化し、メンバーが主体性を持って行動するための規範となります。
チームメンバーのベクトルが同じ方向を向くことで、やるべきこと、避けるべきことが明確になり統率がとりやすくなるのです。

また、行動規範が明確化されることで、トラブル発生時にも迷わず対処できるようになるメリットもあるため、MVVを適切に設定することがスムーズな事業運営にも繋がります。

新規事業アイデアを考えるならPMFコンサルティング

PMFコンサルティングでは、様々な分野の新規事業立ち上げ実績から、新規事業に活きるアイデアを共に考えます。

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